良い石 悪い石 of 番谷石材・鳳珠郡能登町の「石」専門店です。お墓,墓石加工販売,お墓リフォーム、クリーニング、古墓の解体、撤去、ペット墓、表札

「お墓作りの3要素」

良いお墓とは、満足度の高いお墓だと思います。
その満足度を高めるには、お墓を作る上での大事な3つの要素を満たす事になります。素敵なデザインである事、質の良い石材を使用する事、納得の価格である事の3つです。その中で、特に私達が大切にしているのは「どの石を使い、お墓を建てるか」です。「出来るだけ良い石でお墓を建てませんか」と、言うにはそれなりの理由があります。

tyouba01.jpg


「石質」

お墓の材料となる石は国内外を合わせると100種類を超えます。
その中で、墓石用となるのは30種類ほどです。
一般的に、お墓向とされる石は「水を吸わない」 「かたい」 「重い」 それに加え、目の細かさなどが挙げられます。
この、「吸水率」・「圧縮強度」・「見かけ比重」 を数値化し、それらを基にほとんどの石材価格が決められています。
中でも、特に気を付けたいのが「吸水率」なのです。
よく言われる「水を吸いにくい石」とは「吸水率が低い石」の事です。

どの石も必ず水を吸います。
ただ、吸い込む量や、吸った水分を吐き出す早さは石によって違うだけです。



「吸水率」

なぜ水を吸う石は良くないのでしょうか。
石材が水を吸う事によるデメリットは3つあります。
■1つ目は、石に吸いこんだ水が冬場の凍結により、膨張する事でヒビ割れの原因となる事。
■2つ目、水分は墓石全体で均一に吸いこむ訳では無いので、吸った部分と乾いている部分との差が顕著に表れる。
■最後です。多く鉄分を含む石は水分を融合する事でサビが出る等、変色の可能性が高くなる事。

多くの石材は、濡れる事で乾いた状態よりも濃い色になります。
濡れた部分と乾いた部分がある事で、見た目も美しくありませんし、凍結の影響で石そのものにもよくありません。


「石川県」

お墓に使う石を選定する際に、特に吸水率を気にするのは3つの理由からです。
まずは、私達の住む石川県は「雨の日が多い」と、いう事です。何と降雨日「日本一!」なのです。
日本は、世界平均の約2倍も雨が多いと言われていますが、その雨の日が多い日本の中で石川県が一番。
1981年~2010年の平均値を出すと、雨の日は年間で、80.6日もあったそうです。

続いての理由は、石川県は「豪雪地帯」である事。
特に能登地方は降雪量も多く、道路脇には人の身長ほどの雪が除雪により、積み上げられる事も珍しくありません。
また、非常に水分の多い湿った雪が連日降り続き、一旦積もった雪が溶けにくいのも特徴です。
そんな湿った雪で、墓地や霊園の中にあるお墓は、春まで埋まったままになってしまいます。

最後に、石川県は「3方を海に囲まれている」と、いう事です。
海の幸や山の幸に恵まれてはいるのですが、潮風というのは石にとって良くない塩分を含んでいますので、水分と合わせて塩害も受ける事になります。

以上の事から、私達がお客様に勧める、「お墓向きの良い石」とは吸水率が低く、経年劣化に耐える事の出来る耐久性の強い石材になります。